ブコウスキーの小説『
勝手に生きろ』の映画化。
ブコウスキーはとっても好きで、
彼の小説はほとんど読んでいる私。
『勝手に生きろ』の主人公
ヘンリー・チナスキーは
その他にも幾つかの小説の主人公となっているが、
酒と女と競馬が好きで、定職に就けない作家志望の男、
つまり、
ブコウスキーの分身だ。
同じブコウスキーファンの中でも、
彼のその生き方が
かっこよくって好きだ、という人と、
ダメダメなんで好きだ、という人(私はこっち)と、
ふたつに分かれているようである。
この映画は、
マット・ディロンをチナスキー役にしているところから既に、
『ブコウスキーがかっこよくて好きだ』派の人が作った映画だ。
私だったら、
チナスキーは
コメディが得意な役者を選ぶと思う。
ポール・ジアマッティ
ジョン・レグイザモ
ウッディ・ハリソン
ビル・マーレー
トム・ウェイツ
あたりかな。
そして、もっと
ゲラゲラ笑える映画にすると思う。
チナスキーが実家に出戻って食事をするシーンとか、
競馬場で座席を取られるシーンとか、
もっともっとコミカルな演出にすると思う。
だって、チナスキーの人生ってコメディでしょ?
ちがう?
やっぱり小説の映画化は作る側の解釈でしかないのねぇ... (ため息)