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『オフハリウッドムービーズ』の番外編!!  主に詰まんなかった映画とハリウッド大作について書き捨ててます。  名作は 『オフハリウッドムービーズ』をチェックしてね!
by syco1
ザカリーに捧ぐ<未>(2008)
自分の息子を殺した女が、
息子の子供を身篭っていた。
女は出産する。

女が刑務所にいるときは
被害者の両親が
孫であるザカリーを引き取り育てたが、
その女はカナダ人で、
カナダの法廷での判決は軽く
懲役1年程度で出所してくる。
出所してからは
ザカリーは母親の元に戻る。
それでも祖父母はザカリーの近くに居たいため、
アメリカからカナダに引っ越しながら、
ザカリーの親権を獲得しようとする。
しかし、ザカリーが一歳の誕生日を迎えた後に…!?

ものっすごく悲劇です。

でもドキュメンタリーとしては、
優作ではない。
なぜかというと、
観客が知りたい情報を全てシャットアウトしてるから。
このドキュメンタリー映画は
被害者アンドリューの
幼馴染の友人が製作したもの。
つまりアンドリューの身内が
アンドリューとザカリー支援のために作った映画だ。
だから、見事に殺人犯のシャーリーのプロフィールが省かれている。
なぜ、シャーリーはあんな酷いことをしたのか、
彼女の心情はどうだったのか、
彼女はどんな環境にそだったのか、
そういうことが一切語られない。
映画はこれでもかというように、
アンドリューの良い人柄、
暖かい家族、
親切な友人、
祖父母の苦労を訴える。

私としては、被害者よりも
あんな異常な行動を起こしたシャーリーのほうに、
興味を持ってしまうのね。
チャールズ・マンソンでも、テッド・バンディでも、
彼らが殺した人々の生い立ちよりも、
殺人鬼自身の生い立ちのほうが、
知りたいでしょ。
そういう点から見ると、
ドキュメンタリーとして賞賛はできません。
by syco1 | 2011-03-19 06:10 | ドキュメンタリー
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